
税金以外にも集めるお金
~社会保険と年金~

税金について学んだことを覚えているかな?

社会を支えるために、みんなで出し合っているお金のことだよね。

私たちの周りにも学校や病院といった、税金でつくられているものがあるんだよね。


正解!二人ともしっかり覚えていたね。今回学ぶのは「社会保険」についてだよ。これは税金とはまた別に国に納めるお金なんだ。

保険って、何かあった時に助けてくれるものだよね。

そうなんだ。元気で働いていられる時はいいけれど、そんな時ばかりではないよね。病気やケガで仕事ができなくなったり、歳をとって、一人では生活できなくなったりすることもある。それをリスクというんだけど、生活する上でそういったリスクに、みんなでお金を出し合って備えるのが「社会保険」という制度なんだよ。


困った時に、みんなで助け合う制度なんだね。何かあった時にも安心だね。でもそのお金はどうするの?

まず「社会保険」には大きく分けて、病気に備える「国民健康保険」と老後に備える「国民年金」があることを覚えておこう。「国民健康保険」は0歳から74歳までの国民の全員が、また「国民年金」は原則として20歳から60歳までの国民が保険料として支払うことになっているんだ。

「税金」に「国民健康保険料」に「国民年金」。たくさん払うのは大変だね。

たしかにそう考えてしまうかもしれないね。でもね、病気を治療するのにも、歳をとって働けなくなってから生活するのにもたくさんのお金が必要になるんだ。
だから、病気の人やお年寄りなどを 助けるために、今働ける人が支える仕組みが「社会保険」なんだよ。


病院に行った時に使う「国民健康保険」は知っているよ。保険証っていうのを持っていくよね。じゃあ「国民年金」っていうのはどういうものなの?

「国民年金」は65歳(※)になるともらえるお金なんだ。老後の暮らしを支えるために与えられるんだよ。また、歳をとった時以外にも、大きな病気をした時や亡くなった人の残された家族ももらうことができるんだ。ただもらうためには条件があるよ。
※受給開始年齢は被保険者の属性によって異なる場合があります。

条件というのはなんなの?

「年金保険料」を支払うことだよ。みんなが払った保険料が「国民年金」の財源になっているんだ。年金にはほかに「厚生年金」というものもあって、会社員や公務員として働いている人が加入しているんだ。こちらは事業主が保険料の半分を払ってくれているよ。

国民は国にお金を払って、国はそれを使って困っている人を助けているのか。国民がみんなで助け合っているってことなんだね。


しっかり学べたようだね。