
国 債

今回学ぶのは「国債」についてだよ。
国債の「債」とは、借金のこと。要するに、「国債」とは国の財源の一部をまかなうための借金のことなんだ。

借金!?
日本の国がお金を借りているの?


誰から借りているの?

どれも気になるところだよね。ではまず、国が財源をどう集めているかということから話していくよ。税金の話を覚えているかな。

うん、税金は学校や病院でも使われているよね。

そうだよ。社会を支えるために、国民や企業がお金を出し合っているのが税金だったよね。
でも、税金では足りないとなった時、その分を補うのために、日本政府がお金を借りるために発行するのが「国債」なんだ

「国債」を買った人が、国にお金を貸しているってことなんだね。

そのとおり。銀行などの金融機関や、私たちのような一般の人、そして外国人投資家といわれる人たちも「国債」を買っているんだよ。

ちゃんと返してもらえるのかな。

国が発行したものだから、「信用がある」と考えて買う人が多いんだよ。期限が決められていて、証明書になる債券には、「満期が来たら、これだけ利子を付けて返しますよ」と書かれているんだ。


満期まで持っていれば買った時よりも高い金額が返ってくるってこと?どれぐらい待てばいいのかな。

満期を償還期間というんだけど、1年以内の短期国債や1~5年ほどの中期国債、5年を超える長期国債、さらに10年を超える超長期国債という種類があるよ。

10年は長いね。

途中で売ることも可能なんだけど、買った時より金額が下がってしまうことがあるよ。
例えば、利付国債は、国によっては政府に信用がなくなって、途中でも売ってしまった方がいいと考える人がたくさんいると、売買価格がさらに下がるなんてこともあるんだ。

借金はない方がいいんじゃないの?

借金を元手にして利益を増やすということもあるから、絶対にない方がいいというものではないけれど、借金だらけにはならない方がいいよね。国債の発行が多いことで、信用が下がるということもあるんだよ。

日本の借金もあまり増え過ぎないといいな。