インフレとデフレ
さて今日は「インフレ」と「デフレ」について話していくよ。
インフレとデフレ? 初めて聞く言葉だ。
ぼくは聞いたことはあるよ。
経済用語といわれるもので、正しくは「インフレ=インフレーション」「デフレ=デフレーション」というよ。
そもそも「経済」とは何かを簡単に説明しようか。
今までも人や会社がモノを作って売ることで、お金を稼ぐしくみを学んできたけれど、そういった過程やしくみのことを「経済」というんだ。
株を買って、モノをつくることを応援する人たちもいたよね。
そうだよ。それを「経済活動」といって、「インフレ」「デフレ」とは、その中でモノの価格が上がったり下がったりすることをいうんだよ。
現在を基準にして、リンゴが1個100円で買えるとするね。それが200円に値上がることを「インフレ」、50円に値下がることを「デフレ」というんだ。
さぁ、ここで視点を変えて、それをお金の側から考えてみるとどうかな?
100円で買えていたものが「インフレ」になると買えなくなる。それは100円の価値が下がったということだよね。反対に「デフレ」の状態だと、100円で買えるものが多くなるから、100円の価値が上がったということになるんだ。
100円が100円じゃないってこと?
不思議な感じ。それなら「インフレ」と「デフレ」、どちらの方がいいの?
モノが安くて同じお金でたくさん買えるんでしょ。だったら私は「デフレ」の方がいいな。
それはそれぞれにいい面と悪い面があるんだ。
ピンキーちゃんが言うように、安く買えるから「デフレがいい」と思うけど、モノを作っている会社や人にとっては利益が下がることだよね。そうすると給料や社員自体を減らすことになるかもしれない。そうすると使えるお金が少なくなってモノが売れなくなるよね。そういうサイクルを繰り返していると景気が悪くなっていくんだ。
「インフレ」のいいところと悪いところも知りたいな!
モノの価格が上がっていくから、「安いうちに買おう」と思う人が多くなるよね。だから会社や商店は売上が増える。そうすると利益も上がって、従業員の給料も上がれば景気がよくなっていくよ。
じゃあ「インフレ」の方がいいってこと?
ところが「インフレ」にも「デメリット」があるよ。
さっき、お金の価値が下がるといったよね。
例えば200万円の車を買うために、一生懸命お金を貯めたとしても、「インフレ」によって車の値段が300万円に上がってしまえば買うことができなくなるってことなんだ。
それはびっくりだよ。
結局「インフレ」と「デフレ」、どちらがいいの?
どちらもメリットとデメリットがあったよね。
大切なことは社会の動きに関心を持つこと、そしてお金の勉強をすることだよ。経済が変化する中で、どうすることが自分の財産を守り、増やす方法かを考えることが大事なんだ。